間違いだらけの白髪原因情報
ネット上の情報は、玉石混交。
正しい情報も、間違った情報も同じように氾濫しています。
私たちは、それらを賢く取捨選択していかなければなりません。
白髪になる原因についても、間違った情報がネット上に氾濫しているように思います。
私の見解を以下の3つの間違いについて述べます。
1.栄養不足
栄養不足で、黒髪に染めるメラニン色素が産生されなくなり白髪になると言われています。
![](https://i0.wp.com/hageaga.com/wp-content/uploads/2017/03/eiyoiubusoku1.jpg?resize=240%2C210)
髪は、元々は、無色の白色です。
それに、メラニン色素が入り込み、黒髪やブロンドになっています。
ですから、メラニン色素がなければ、髪は白髪になってしまいます。
では、白髪になった老人にはメラニン色素がないのでしょうか。
答えは、否です。
老人は、どんどんシミが濃くなり、そして増えていきます。
そして、肌の色をだんだん茶色になっていきます。
それらは、全て、メラニン色素の仕業です。
ですから、老人は、メラニン色素を産生してない訳ではないのです。
栄養不足になり、メラニン色素ができなくなり白髪になったと言うのは、全くの間違いです。
血行不良で、栄養不足になんった訳でもありません。
断食をすると白髪が黒髪になるということをご存知でしょうか。
このことが、栄養不足(断食)で白髪になるという説が間違っていることの何よりの証明でしょう。
事実は、真逆ですね。
栄養不足だと黒髪になる。
断食をすれば、誰でも黒髪に戻れます。
断食は、キツイでしょうから、不食とかプチ断食でも、徐々に黒髪に変ることができますよ。
ですから、何を食べると白髪になるとか、何を食べれば白髪にならないと言う事もありません。
何故なら、何も食べないと(断食)黒髪になるのですから。
何を食べると良いなどの食事療法とか、マッサージをして血行を良くするとか、意味がないことです。
2.ストレス
ストレスが原因で白髪が生えることがあります。
「それは、血行が悪くなり、健康な髪に必要な栄養が行き渡らなくなるためです。」
と言う人がいます。
これが間違いであることは、もう分かって頂けたと思います。
マリーアントワネットが処刑の前に、突然白髪になったという話があります。
これは、強いストレスによる白髪化ではないかと見られています。
一般人でも、強いストレスがかかると白髪が急に増えてくるとか、部分的に真っ白に
なってしまうという事例が沢山あります。
![](https://i0.wp.com/hageaga.com/wp-content/uploads/2017/03/sittpresu1.png?resize=119%2C119)
ストレスで白髪になるということは、本当です。
しかし、ストレスでそのまま白髪のままになってしまうと言うのは嘘です。
若い人が、一時的な強度なストレスで白髪が増えたり、部分白髪になっても、
そのストレスから開放されれば、白髪は減ってきて、部分白髪も黒くなります。
ストレスが原因で、恒常的な白髪になることはありません。
即ち、ストレスは、恒常的な白髪の原因ではありません。
また、このような強烈なストレスを受けた事例は、極めて特殊な事例と言って良いでしょう。
日焼けによる酸化ストレスで白髪になると言う人もいます。
ならば、南国の人に白髪が多くなければなりません。
実際には、そんなことはないので、間違いと言って良いでしょう。
白髪は、ストレスと関係していますが、一般的な原因ではありません。
3.過酸化水素水
過酸化水素説は以下のジャーナルが元です。
2009年、FASEBジャーナル(実験生物のためのアメリカの学会連合)に掲載された内容によると、 毛包における過酸化水素の蓄積がメラニン色素を破壊し、白髪の原因になると記され、 全世界で大きな話題となり、現在では白髪の主要な原因の一つになっています。
この実験によると、 過酸化水素は 毛包におけるメラノサイトとメラニンの産生をもたらす酵素(チロシナーゼ)の形成を破壊するため、 髪を黒くするのに必要な機能や酵素が失われた結果、白髪になると結論づけています。
これは、過酸化水素がチロシナーゼを破壊するため、メラニンが作られなくなり、白髪になるという説明である。
![](https://i0.wp.com/hageaga.com/wp-content/uploads/2017/03/kasannkasuiso-1-e1491708525866.png?resize=200%2C113)
確かに、反応性に富む過酸化水素水は、チロシナーゼを破壊するだろう。
過酸化水素水は、酸化、還元作用が非常に強く、チロシナーゼに限らずいろいろな化学物質と反応すます。
ですから、チロシナーゼが破壊されるのも当然のことです。
過酸化水素水は、常に体内でATPを産生する過程で産生されています。
ATPは、体内のエネルギーの元となっています。
ATPの形で体内の必要な場所に移動して、その場所にエネルギーを供給しています。
ですから、過酸化水素水が産生されることは、避けられません。
確かに、毛包内でも産生されています。
しかし、その量は極めて微量であり、且つ、他の物質とも反応して消費されますから、チロシナーゼの
破壊のために使われる過酸化水素水は、更に微量なのです。
産生されたメラニン色素は、いったんメラノソームという袋に蓄積されています。
その蓄積されたメラミンを全て消費しきるには、とても長い時間がかかります。
その間、過酸化水素水がずっとチロシナーゼを破壊しつづけることは、不可能に近いことです。
過酸化水素水は、他の物質とも反応して、時間とともにすぐになくなってしまいます。
また、過酸化水素水は、エネルギーの生産活動が活発に行われている間しか産生されません。
ですから、過酸化水素水が、白髪の主原因であるとするのことはできないと思います。
全て間違いです。
真の白髪の原因は何か
白髪になるメカニズムは、医学的な研究がなかなか進まず、解明されていなかった。
ところがここへきて、さまざまな角度からの研究が効果をあげてきている。
「その成果のひとつに、京大グループが発見した色素幹細胞毛がある。
色素幹細胞とは、毛髪に色をつける色素細胞(メラノサイト)のモトとなるもので、これまでは理論的には存在するといわれてきたものの、実際は存在や場所の確認ができていなかった。
今回の発見によって、白髪のできる仕組みの解明がさらに一歩進むものと期待されている。」
「もうひとつは、花王の研究グループが発表した白髪の発生と特定遺伝子の量との関係。
毛髪の根元にあるたんぱく質FGF(繊維芽細胞増殖因子)をつくる遺伝子の量が減ってはたらきが悪くなると、髪に色をつける色素細胞(メラノサイト)の増殖力や毛髪細胞の自然死を回避する能力が低下して白髪になるというもので、花王はこの成果を元に、白髪の予防剤などの開発をめざすという。」
Mregといメラミンを逆行させるタンパク質が生成されて、白髪になるという論文があります。
『東北大学は、メラニン色素が微小管に沿って通常とは逆向きに輸送される「逆行性微小管輸送」の仕組みを初めて解明しました。
これは、東北大学大学院生命科学研究科の大林典彦助教、福田光則教授らによる研究成果です。
わたしたちの肌や髪の色の源であるメラニン色素は、「メラノサイト」と呼ばれる特殊な細胞で合成され、「メラノソーム」と呼ばれる細胞内の袋(小胞)に貯蔵されています。
メラニン色素を貯蔵したメラノソームは、細胞内に張り巡らされた二種類の交通網、微小管とアクチン線維に沿って細胞膜まで輸送されます。
メラノソームはまず、長距離で両方向(順行性・逆行性)に動く微小管輸送により細胞辺縁部へと運ばれ、次に短距離で一方 向にのみ動くアクチン輸送により細胞膜近傍まで輸送されます。
メラノソームは最終的に隣接する皮膚や髪の毛を作る細胞(ケラチノサイトや毛母細胞)に受け渡されて、はじめて肌や髪が黒くなります。
アクチン輸送に関しては既に低分子量G タンパク質Rab27A による輸送の仕組みが解明されていますが、長距離を動くメラノソームの微小管輸送の仕組みはこれまで全く解明されていませんでした。
今回、研究グループはマウスの培養メラノサイトを用いて、メラノソームの逆行性微小管輸送の過程に「Mreg(メラノレギュリン)」を含む輸送複合体 が関与していることを突き止めました。
Mreg は成熟したメラノソーム上に存在し、RILP と呼ばれるリンカータンパク質を介してモータータンパク質・ダイニンと複合体を形成して、メラノソームを細胞膜周辺から核近傍まで逆行性に輸送することがはじめて明らかになりました。
Rab27A を欠損しメラノソームが核周辺で凝集するメラノサイトで、Mreg 複合体の機能を阻害すると、メラノソームの分布がほぼ回復することから、Mreg の機能を阻害するような薬剤のスクリーニングが進めば、今後、白髪予防につながる可能性が期待できます。
本研究成果は、英国の科学雑誌『The Journal of Cell Science』電子版に掲載されました。』
![](https://i0.wp.com/hageaga.com/wp-content/uploads/2017/03/Mreg3.png?resize=550%2C327)
真の原因は、逆行するタンパク質が作られたからなんです。
この逆行するタンパク質は作る指令は、成長ホルモンが減少した結果、出しているのです。
つまり、白髪を克服するには、この成長ホルモンを十分に増加させれば全て解決します。
分かりましたか?
白髪の原因補足
1.遺伝
「遺伝です。」って言っている人達がいる。
しからば、白髪の遺伝子は何で、その遺伝子がある人とない人がいなければ
遺伝が原因とは言えません。
今のところ、白髪になる遺伝子も、勿論、その遺伝子がある人ない人がいることも分かっていません。
それなのに、どうしてこのような説が広まっているのでしょうか。
![](https://i0.wp.com/hageaga.com/wp-content/uploads/2017/03/idensi1.jpg?resize=213%2C120)
結論から言うと、全ての人が病気でもない限り、白髪になる遺伝子を持っています。
年を取っている人でも、確かに髪の黒い人がいます。
そのような人は、白髪遺伝子が発現するのを抑えることができている人です。
白髪を抑えるにはどうすれば良いか?
それは、何度も言いますが、成長ホルモンを十分に分泌することです。
つまり、80歳以上になっても真っ黒な人(ほとんどいませんが)は、何らかの方法で、
成長ホルモンを沢山分泌しています。(プチ断食などで)
私は、90歳以上で白髪にならない人を知りません。
白髪は、猿の時代から優性遺伝しとして、脈々と受け継がれてきています。
今では、全ての人が白髪になる遺伝子を持っていると私は、経験則から思っています。
白髪の始まりの個人差、白髪の割合の個人差はかなりありますが、90歳を超えても真っ黒な人を
特別な処置をしている人を除いて私は知りません。
私は、遺伝で決まっているのではないと思います。
2.老化
老化するとほぼ確実に成長ホルモンは減少するので、老化を成長ホルモンの減少と同じと考えると、
この説は正しい。
![](https://i0.wp.com/hageaga.com/wp-content/uploads/2017/03/rouka1.jpg?resize=183%2C120)
あくまでも、老化=成長ホルモンの減少という等式が正しいとしてです。
私は、成長ホルモンの減少と言って方がより厳密で明確ですので、原因がはっきりしている以上
成長ホルモンの不足と言うべきだと思います。
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