老廃物の排出
細胞はタンパク質や糖質などからできています。
つまり私たちの身体は、爪も歯も皮膚も内臓も、すべてがタンパク質でできていることになります。
髪の毛も例外ではありません。私たちが生命活動を維持できているのも、60兆個の細胞が働いてくれているからです。
髪は、角質化した(死んだ)細胞
先述のように髪の毛はタンパク質でできていますが、「角質化した細胞の集合体」といわれるように、構成する細胞はすでに死んでいます。
「角質化」とは表皮の新陳代謝の最終段階のようなもので、言ってみれば活動期を終えた皮膚のようなものです。
もう、細胞分裂をすることはありませんし、タンパク質を生成することもありません。
ではなぜ死んだはずのものがどんどん伸びてくるるのでしょうか?
それは、内側で作られた新しい皮膚が、外側に現れる過程で古い皮膚を押し出す作用と同じです。
押し出された古い皮膚は最終的には剥がれ落ちることになりますが、それが、一般的に「垢」といわれるものです。
髪の毛は、垢と同様「角質化」した細胞である。
髪の毛もこれと同じで、頭皮内の毛母細胞が角質化したものが、順に押し出されているものなのです。
皮膚と違うところは、すぐにはがれ落ちるのではなく、男性の場合ですと3~5年程度はとどまり続けているというところです。
人は毎日の生活の中で、知らず知らずのうちに体内に有害物質を取り込んでいます。
食べ物に含まれる水銀や重金属などはその典型です。
髪の毛は尿や便と同じように、それらの有害物質をいっしょに対外に排出しているのです。
このように、髪の毛は死んだ細胞ですが老廃物の排出という重要な役割を果たしています。
髪の毛の量が減ってしまうと、有害物質の排出量も少なくなってしまいます。
禿げは、健康に良くありません。
禿げを諦めて、放置するのは止めましょう。
髪を生やしましょう。
コメントを残す