男性ホルモンは、アンドロゲン(androgen)とも呼ばれるステロイド・ホルモンです。
男性ホルモンには、以下のような種類があります。
テストストロン(HT)
ジヒドロテストステロン(DHT)——– AGA(男性型脱毛症)の原因
デヒドロエピアンドロストロン(DHEA)
アンドロステロン
アンドロステンジオン(androstenedione)
エピアンドロステロン
日本人の正常値は、以下のように言われています。
男 性 | 女 性 | |
総テストステロン (血清テストステロン) |
2.01~7.50 ng/ml | 0.06~0.86 ng/ml |
フリー・テストステロン (遊離型テストステロン) |
8.5~27.9 pg/ml (20~29歳) |
2.7 pg/ml以下 (20~29歳) |
DHT (ジヒドロテストステロン) |
0.20~1.00 ng/ml | 0.05~0.30 ng/ml |
アンドロステンジオン | 1.2~2.5 ng/ml (20~29歳) |
1.1~3.9 ng/ml (20~29歳) |
アンドロステロン | 0.18~0.91 ng/ml | 0.14~1.03 ng/ml |
尿中テストステロン | 13~160 ㎍/day | 2~47 ㎍/day |
血中のテストステロンの多くはSHBGと呼ばれる物質と結合して活性がなく、体内で実際に作用するのはフリー・テストステロン(遊離型テストステロン)です。
また、症状との相関も総テストステロン値よりフリー・テストステロン値の方が明らかなので、フリー・テストステロンの測定値が重要です。
日本人男性の遊離型テストステロン(フリー・テストステロン)値は、8.5pg/ml が正常値の下限とされており、11.8pg/ml未満までは、ボーダーライン(男性ホルモン低下傾向群)とされていますいます(加齢男性性腺機能低下症候群 – LOH症候群)。
遊離型テストステロン値が8.5pg/ml よりも低い日本人男性は「男性ホルモンが低すぎる人」で、8.5~11.8pg/ml の日本人男性は、「男性ホルモンが低めの人」と言えましょう。
70歳代の平均値は、8.5pg/mlまで下がっており、これに呼応してハゲの人が増えてきます。
この値には、個人差がかなり大きく、80歳代でも40代と変わらない男性ホルモンがある人もいます。
一方、20歳代の人でも8.5pg/ml以下の人が稀に居られ、その人達が若禿になっていると思われます。
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